学校行事紹介

芸術鑑賞教室 実施しました 令和5年10月10日(火)

 

演劇 劇団銅鑼 「いのちの花

  本校の動物科学科で取り組まれている「命の花プロジェクト」。

 この活動は、2012年、愛玩動物研究室の生徒たちと赤坂先生の、動物の命を大切にしようとする熱い思いから始まりました。この実話をもとに、劇団銅鑼が制作し上演してきたこの演劇作品は、今回が最後の公演となるそうです。

  この演劇では、青森県動物愛護センターを見学した研究室の生徒たちが、多くの犬猫が殺処分され、ゴミとして骨が捨てられている現状を知り、ショックを受けるシーンから始まります。悲しみや憤り、迷い、葛藤など、揺れ動く生徒たちの繊細な感情が、劇団の方々によって丁寧に、そして情熱的に演じられていました。

  命を失った動物の骨を砕いて土に混ぜ、花を咲かせ、人々に知ってもらう。この活動をスタートさせた研究室の生徒の間にも賛否意見があり、お互いに意見や思いを交わし、時にはぶつかり合いながらも、やはり動物を愛する気持ちに着地するー。

  「あなたなら、どうする?」- 観客に問いかけてくる切迫感があり、かつて研究室の先輩方が悩み考え、乗り越えてきた道のりをたどるように、観ている私たち生徒も動物に向き合う姿勢がどうあるべきかを考えさせられる、学び深い鑑賞の機会となりました。